倉敷市 塾 AEI若竹塾 寺西ブログ#3
2022/06/17
高校1年生は最近、確率を学び始めています。
基本は中学2年生で学んでいるものの、
高校では反復試行や条件付き確率といった
新しい計算もたくさん学びますね。
勘違いしやすい面白い問題を見つけたので、
ちょっと考えてみてください。
問題
ジョーカーを除いた52枚のトランプから1枚のカードを抜き出し、
表を見ないで箱の中にしまった。
そして、残りのカードをよく切ってから3枚抜き出したところ、
3枚ともダイアであった。
このとき、箱の中のカードがダイヤである確率はいくらか。
いかがですか?
最初に1枚箱に出しておいたのだから、
後半は引っ掛けで、答えは1/4と思いましたか?
実は数Aの条件付き確率を学んだ後にこの問題を考えると、
1/4ではダメそうと分かってくると思います。
問題文の解釈が難しそうですが、
3枚抜き出してダイアであったという情報を得たうえで
「このとき」箱の中のカードがダイアである確率は?
と問われています。
かんたんに言うと、箱に入れた操作は一旦置いて、
情報を得た順番のみで考えてみましょう。
52枚あるトランプを順に並べ、
1枚目、2枚目、3枚目はダイアでした。
この時点で残りのトランプは49枚、
そのうちダイアは10枚入っているはずですね。
ここで初めて、
最初の箱に入れて置いたカード=順番的には単に4枚目
を見てみるのですから、
答えは10/49となります。
条件付き確率の公式を知っている高校生は、
実際計算でも求めてみるのがおすすめです。